●　山のことなど

昔（中学生の時）、山に憧れ、近所の書店で北アルプスの登山ガイドブックを購入しました。

すぐに北アルプスになど行けるわけではないのはわかっていたのですが、どうしても買いたかったのです。

そのガイドブックの中に　以下のような一節がありました。

「山に行け！君が憂鬱のすべてをば　ルックザックに入れて。・・・」

槍ヶ岳がみえる

どの部分にそのような文章が書かれていたのかは記憶に無いのですが、その一節だけは　今でも私の心に残っています。

その後、学生の時分から山に何度か行っていましたが、社会人になって忙しくなって　あまり行けなくなってしまいました。それでも、あの頃夢中になってよんだ山の本や、写真など　よく覚えています。

また「山に登りたい」という気持ちが自分の中にあって、そんな気持ちからこのホームページにこの一節をのせました。

最近は、ホームページのメンテナンスが大変で、専らヤマレコを使用させてもらっています。記録以下に記載します。

この文章は　調べてみたら、大島亮吉氏の「頂き・谷・書斎」の一節でした。以下、その内容を参考までに記載しておきます。

（ガイドブックが北アルプスの先駆者の一人である彼の功績を称え　詩を引用したものと思われます。）

山へ行け！君が憂鬱のすべてをばルックザックに入れて。そしてこのあおあおと大気の流れる、あかるい巖の頂にのぼり来よ。しかる時、いまや君の負うその重き袋は、悦びのつまった軽き袋とかわり心は風のようにかろく、気持ちは蒼空（あおぞら）のようにはればれと、ほがらかになり、しかも山上の花野のうえに横たわり、夕栄の圏谷の底に立っては、君はまさにたのしい夢想と懶情の賓人（まろうど）となるであろう。