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パソコンを使って

　友人が「ホームページ」を作成しました。彼は、「カヌー」をやっているので　勿論その関係のホームページです。デジカメで撮影してきた川の写真を随所にちりばめ、その楽しさを味合わせてくれる良いホームページでした。
　きらびやかで、見栄えがして、そしてなにより「カヌー」という文字とその行動が　かれのページを他のページと違ったものに仕上げているようでした。

　私も　現在の仕事柄　ＷＥＢ系の処理を知らないわけではありませんでした。でも「いったい何を　ページで世界へ発信したらいいのか」という事が　私の中にはあったのです。そんな必要なんか　ひとつも無いじゃないかと。
　でもそんなある日、ＴＶを見ていて気づいた事がありました。それは、今の日本の進んでいる方向についての危惧です。「いったい、日本はこれかどうなってしまうんだろうか？」という未来に対する漠然とした不安にとりつかれるように　インターネットで情報を集め出したのです。

　「こんなに簡単でいいの？」という位　簡単な操作で　ホームページは出来上がりました。いままでは、仕事上で必要な情報を集めるために存在していた「パソコン」が、ある日突然『情報』を発信する基地になったのです。これは　すごい驚きでした。

　年配者は、いったい今の日本でどんな役割があるのでしょう。核家族化が進んだ今、年配者の一部には「無力感」が漂っているようです。しかし、彼らのもっとも重要な役割のひとつは、その経験にこそ存在します。若者にその自分の『経験』を教え、そして共に生きていく事が　大事なのです。
　プロファイルには書いてありますけど、この私は４６歳。まだまだ若いのですが、それでも４６年間の経験はあります。私にもその　短い　少ない経験が存在します。私の役目のうちの１つが　自分の行ってきた事を　未来の誰かに伝える事なのであれば、私のすべき事はこうして自分の経験を放出する事にほかなりません。

　そんなわけで　私は今頑張っているし、今後も頑張って行きたいと思うのであります。