題 名

ある掲示板の管理人の意見

 

日 付

2001年06月09日

概 略

「つくる会」教科書に反対する掲示板(裏)に行ってみました。

 「『つくる会』教科書に反対する掲示板(裏)」に行ってみました。私もついに教科書を購入しましたので、なにげなく「買いました」みたいな発言をおこなっておきました。発言内容は 以下のようなものです。

私も「教科書」購入しました 投稿者:市民の目  投稿日: 6月 7日(木)08時45分11秒 
「市販本 新しい歴史教科書」遅ればせながら 私も購入してみました。
パラパラと見ての感想は、以下のようなものです。
「この教科書は、なぜこんなに個人?の意見が載っているのだろうか」という事です。

例えば、日本国憲法の部分で言えば この点である。
「・・・日本の軍国主義の原因は憲法にはなく、また、それまでの憲法でも民主化が可能だとの意見が強く、政府もそれに多少の修正をほどこせばよいと考えていたのである。」
この意見は憲法学者の美濃部達吉氏をはじめとする意見だそうであるが、一方的な意見であろう。
意見があるなら、両方の意見をしめすか あるいは意見を出さないかのどちらかでなければならない。(個人的な)筆者の意見は 「歴史の教科書」には 必要無いのではないですか?
ここの部分が 非常に疑問です。

例えば、歴史小説を書いている司馬遼太郎氏は「翔ぶが如く」のなかで、以下のように述べています。
「・・・ただ明治憲法においては奇妙な一項が入った。天皇が陸海軍を統帥するというもので、これによって成立した統帥権が、昭和史を暗澹たるものにするのだが・・・・・」
この様な意見は、当時もあったはずだし、現在も存在する。
それを 一方的な意見だけを出すのはおかしい。

この点が 今回の「教科書」に対する一番の問題ではないでしょうか。
もう一度言わせてもらえば、歴史の教科書には、意見は必要ない。現在わかっている事実のみを
述べるべきです。
事実のみでは 「面白くない」という意見もあるでしょうが、本来教科書というものは そういったもので、それ以上は教師の教え方でなんとかすべきものです。

必要であれば、この「教科書」にあるコラム欄で 両方の意見を述べるべきではないでしょうか?

 こんな、感じでした。まあ、多少読みずらいとは思いましたが、自分なりの意見を書けたと思います。
 それに対して 管理人の意見は 以下のようなものでした。

>市民の目さん
6月 7日(木)08時45分11秒『私も「教科書」購入しました』へのおへんじ
非常に真摯な「新しい歴史教科書」への批評を有難うございました。
ただ、この掲示板は不採択を進めるためにいかにして「新しい歴史教科書」の危険性をアピールするか、という点に主眼を置いています。

わざわざご投稿して頂たのに斯様なことを申しては大変申し訳ないのですが、市民の目さんのご意見は、もっと他の場において発表なさるのが相応しいように思われます。

でも、まあ折角ですからぼくの愚見を申し上げておきましょう。
<歴史の教科書には、意見は必要ない。現在わかっている事実のみを述べるべきです>というご意見は、「つくる会」を翼賛している右翼どもからすれば、「この教科書の個性」或いは貴方様の「一個人の考え方に過ぎない」という反論により封殺されてしまう恐れがあるように思いました。

 あと、 このような回答もありましたので 記載しておきます。

>うさぎさん へのおへんじ
貴方もどうやら行き先を誤って来られた方のようですね。まめまめさん、市民の目さん、高橋嘉男さん、疑問さんにも言えることですが、一刻も早くこの掲示板の主旨に目覚めて転向して頂くか、さもなくばここを立ち去り、もっと他の非常識が罷り通る掲示板を御訪問なさった方が良いようですよ。これは貴方のために言っていることです。ぼくたち進歩的エリートを相手に反論するなど、時間と労力の無駄です。

 たしかに、掲示板の主旨からは 多少はずれる部分があるかもしれませんが、それにしても管理人の意見はすごい。まだ、私にたいしての意見であれば納得できますが、この「うさぎ」さんへの意見を読めば その異常さがわかるかとおもいます。
 世間では 「つくる会」教科書に反対−左翼。「つくる会」教科書に賛成−右翼。みたいに、色分けして管理したいむきがあるようですが、そんなに簡単なものでは無いとおもいます。(実際、私もサヨクではありませんので!!)

  実際問題として「つくる会」に反対するのが「サヨク」であれば、そしてなおかつ上述のような意見でなければならないとしたら、「簡単に『つくる会』に反対することは出来ない」と思います。
 この「管理人」が ニセの管理人であるか、 あるいは「反対派」をよそおった人である事を信じたいものです。

 

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