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通常の場合、「自分はコンピュータウイルスとは無縁だ」と、考える人が多いようである。私もそのひとりで つい先日まではたいした事では無いと考えていました。
ここのところ、珍しく仕事で忙しかったのですが そんな中で私が勤務している会社に「コンピュータウイルス」が発生しました。ちょっとしたＥＸＣＥＬのマクロウイルスなのですが、社内はあまりにもウイルスに対して無防備でした。
どこからか侵入してきたマクロウイルスは個人個人のパソコンに忍び込み（専ら ＥＸＣＥＬの表をフロッピーで渡したりする時に侵入したようです。） あっという間に増殖。ついに営業所までもがウイルスに侵される状態となったのです。
特に困ったのは 社内では比較的知識のある「コンピュータの専門家」であるシステム課の課長が外部にメールで送信したＥＸＣＥＬファイルまでもウイルスが出てしまった事です。取引先様からの連絡により調査した結果、まさしくマクロウイルスでした。これは、はっきり言って恥ずかしい事です。あまりこんなところで社内の恥じをさらすのは嫌なのですが、こういった事例が 皆様の役に立てばとの思いからですので 許してください。
社内でのウイルスは それだけならまだ救いはありますが 外部に出した書類にウイルスが潜んでいたとなれば、話は別です。社内の管理体制自体を疑われても仕方ありません。はっきり言って信用問題です。
彼のパソコンには やはりウイルスが存在していました。しかも パソコンを購入した時点で添付されていたウイルス対策ソフトは 正しく（パターンファイルを更新していなかった）動作していて、なおかつ他の人から預かったフロッピーを読み込もうとした時に ウイルスの警告メッセージが出たそうなのです。その時点で気づいて 何らかの対策を取るべきだったのです。はっきり言いましょう。リアルタイムで検出されるウイルスは その時点で消されたわけではなく、何等かの形で残ってしまう場合もあり得る。安心していてはいけない。
やはり、常々最新の情報を使用して 細心の注意で自分からウイルスを発信しないよう自己防衛が必要なのです。営業所の方のなかには、
「そんなに大げさに騒ぐこと、ないんじゃないんですか？」みたいにおっしやられる方もおられますが、そんな問題ではない。全世界に広がったインターネットというものは それ自体がすでに有機的につながった存在。そのなかのひとつである自分から発信された情報は、地球上をかけまわる可能性をもっています。そしてそれが有効な情報であれば それは素晴らしい事ですが 逆に同様の方法でウイルスも発信されるのです。
「一人一人が 注意しなければ この仮想空間を正常な状態に維持する事は難しいのだ」という事に気づいてもらいたいのです。
先日、ＴＶで 宇宙から飛んでくる電波を分析して「地球外生物の存在を探る」作業を今 世界で行っている事を放映していました。この情報は膨大な量で、とても解析しきれない状態だったそうです。それが、今は世界中の多くの「コンピュータを愛好し そして宇宙に夢を描く多くの人々」の ボランティアで 解析の作業がものすごいスピードで進んでいるそうです。 ひとり一人のこなせる作業には 限界があります。そして コンピュータの処理能力にも限界があります。しかし それらが数万・数十万の単位で集まれば、ものすごいことが出来るという良い例です。担当者が「われわれは、世界一のスーパーコンピュータを手に入れた」と話していたその言葉が 全てを物語っていました。
時代の流れは速い。そしてこの世界のなかでのわれわれ個人の役割もどんどん大きくなっていくことでしょう。それが 自分の時代なのか あるいは子供や孫の時代なのかは今の私にはわからない。それでも今私達に望まれている事は、このコンピュータネットワークの世界での役割を果たす（単純に 他の方々にウイルスを出さない）事なのでしょう。この程度の責任は持たなければならない。そんな風に思うのです。
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